誰かのせいにして生きるのは、そろそろやめてみない?
自分の心の声に素直に。
これは時に勇気がいることだけれど、
誰かのせいにする人生を終えるという事でもあります。
自分が何を大切にするか。どんな感情が沸き上がっているのか。
仕事が大好きなせいもあるんだけど、私はそれに忠実でいたいし、
譲れない部分です。
社長が横暴だと感じた時に、私がとった行動
昔、小さな会社に勤めていました。私はまだ20代でした。
社長と従業員2名の小さな会社です。
そこで私は社長の横暴さをずっと見ていました。
特に許せなかったのは、従業員が辞めると意思表示をした途端にお給料が半分くらいになること。
私が勤めていた間に2名の方が辞めていきました。
これは2名とも、嘆いていた事です。しかしだからと言って社長に意見してはいませんでした。
ただ、ぐっと我慢をして、退職の日を待ち続けていたのです。
いつか私も辞める日がくるだろうとは思っていましたが、
私にもそれが執行された時、どうしようかな~と、漠然と考えていました。
私は嫌だな。そんなことがまかり通るのって。そう、思っていました。
そうして何ヶ月も経ったある日、いよいよ私が辞めることになりました。
以前勤めていた職場から、戻って来てくれないかと言う連絡があったのです。
戻って来てくれという会社とお給料交渉し、満足のいく額だったので
その時勤めていた会社の社長には退職の意を伝えました。
この時私は、お世話になった会社だからしっかりと引き継ぎもして、残務処理もして、
そして退職しようと思っていました。
毎日遅くまで残業して、やり残しのないよう色々と考えを巡らせ、精一杯尽くしたつもりです。
ところが。
例の暴挙、その次のお給料がやっぱり下げられていたのです。
そのことを知った時、職場に社長はいませんでした。
出先からたまたま電話を掛けてきた社長に、私は聞きました。
「お給料の金額が違っているのですが、これには何か理由がありますか?」
社長の答えは、こうでした。
「そりゃお前、あれだ。もう辞めるんだろう?だからだ。」
「確かに辞めることはお話した通りですが、退職のその日まで私は、
手抜きなどせず今まで通り変わらず働き、むしろ今まで以上に精一杯やろうと思っていますし、やっているつもりなのですが、なぜ引かれなければいけないのでしょうか」
こんなことを言ってくる従業員はおそらく私が初めてでしょう(笑)
しどろもどろになった社長はいよいよこんなことを言い出しました。
「やってるつもりなのは、、、自分の中でだけだろう。俺にはそう見えなかった」
これには私も、プチーン、ときました。
「確かにそうですね。私の中でだけかもしれません。けれど私が実際に精一杯やっている以上、それで満足いただけないのでしたら、もうこの話をしても意味がありませんね。わかりました。もう結構です」
いやー、若かったな(笑)今の私にこういう攻め方が出来るだろうか。
「ちょちょ、ちょっと待て。明日事務所に行くから、明日話そう」
「わかりました。」
私が悪者になるだけで済むのなら全然問題ない
翌日、社長と面と向かって話しましたが、結局交わることはありませんでした。
私はお金がどうのこうのよりも、
「お前がちゃんとやってるつもりなだけ」という評価が最高に頭に来ました。
頭に来るというのは、私もまだまだ100%の力を出していなかったのかもしれませんが。
黙っていられなかった理由がもう1つ、あります。
これを容認するということは、私の後に続く他の従業員もまた同じく、辞めると言った日からお給料が減らされていくということになる。それも阻止したかったのです。
私が意見を言って、社長が気付いてくれたら、考え至ってくれたなら、
いずれにせよ私は辞める身ですから、私だけ悪者になるのは全然問題ないと思っていました。
結局、交わることなく話は進み、私は諦めました。
「そこまで言うのでしたらもうこれ以上ここで仕事を続けることは出来ません。お世話になりました」
「もういい、帰れ帰れ」という流れにあえてもっていき、
残っていた1名の従業員さんには申し訳なかったのですが、引継ぎを終えることなく私はその場を去りました。
その後私が戻った会社で従業員を募集した時に、
あの時残してきた従業員さんが面接にきたのには驚きました(笑)
あのあとすぐにその方も辞めたそうです。
そしてその会社は多分、今はありません。
誰かのせいにしない選択をしたから、悔いが無い
あの時に私がもしも、言いにくいな、我慢すれば済むしいいか。と思って、
我慢していたらどうだっただろうと、たまに思います。
でもこうして晴れやかな気分で人に話せるということは、
あの時のやりとりは間違っていなかったんじゃないかと思うんです。
我慢していたら、
「あの時のあの社長のせいで・・・」とある種呪いめいたものをずっと抱えていたかもしれません。
私は私の心の声、私なりの「正義」に従って良かったと思っています。
もしも誰かの目を気にして動けないのであれば
あなたがもしも、家族や友達、あるいは職場の同僚など、
他人の目が気になるあまり、聞こえないふりをしているなら・・・
それはあんまりあなたが可哀想です。
何のために生まれてきましたか。誰のために生まれてきましたか。
無駄な衝突を勧めているわけではありません。
ただ、自分がやろう、やりたいと思うことがあるならば、自分が一番に応援してあげて欲しいです。
あなたの一番のファンはあなたなのですから。
長くなってしまいましたが・・・。
空気を読むのも大切だけど、たまには思い切って思った事を伝えてみませんか?(^^)
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